姫草ユリ子は死んだのか?~「少女地獄・何んでも無い」公演を終えて/平本たかゆき(舞台写真あり)
令和の時代となり初めての劇場公演となった「少女地獄・何んでも無い」。 火曜日のゲキジョウ参 […]
4.過去の公演 5.コラムLucy Project~良質な舞台と映像を求めて
令和の時代となり初めての劇場公演となった「少女地獄・何んでも無い」。 火曜日のゲキジョウ参 […]
4.過去の公演 5.コラム令和の時代となり初めての劇場公演となった「少女地獄・何んでも無い」。
火曜日のゲキジョウ参加作品ということもあり、短い時間の公演であったが、うちらしいアンニュイな世界観を描けたように思う。
さて、ご来場いただいたお客様の声として一番多かったのは、姫草ユリ子は死んだのか?ということである。
そりゃそうだと思う。それは、あえてそのような結末にしたからである。
なぜなら、この物語の原作者は、明治~昭和初期に活躍した探偵小説の夢野久作だ。物語そのものが謎解きの対象となっているのである。
それでは、答え合わせでもないが、姫草ユリ子はどうなったのか推理してみよう。
状況証拠は次のとおりである。
・姫草ユリ子と名乗る女が臼木病院で隆鼻術を受けた。
・姫草ユリ子は看護婦と名乗り、臼木病院で働き始めた。
・臼木病院のモルヒネの数が合わなくなった。
・姫草ユリ子がモルヒネを盗んだのを見たと古株の看護婦が証言している。
・姫草ユリ子はモルヒネの盗みを否定。古株の看護婦の嫉妬だと主張。
・姫草ユリ子は臼木病院から失踪する。
・姫草ユリ子は遺書を残して自殺する。
・姫草ユリ子の遺体はすでに火葬され、遺骨は警察が保管している。
これを見る限り、モルヒネを盗んだ悪女・姫草ユリ子が逃げ切れず、自ら命を絶ったように思われる。
しかし問題はそんなに単純ではない。
姫草ユリ子は遺書で、臼木院長および前の勤務先の医長に弄ばれていたと告白し、さらにモルヒネ横流しの罪を彼らに押し付けられたと主張しているのである。さらに、二人の奥様に申し訳ないから命を絶つなどとしおらしい事を語っている。この自らの命を懸けた遺書の内容が正しければ、姫草ユリ子はかわいそうな悲劇のヒロインとなる。
さらに、本当に姫草ユリ子が悪女ならば自ら命を絶つ必要はない。ひょこりとまた違う街に現れて、隆鼻術でも受けて新しい自分の経歴を作って暮らせばいいはずだ。がっちりとモルヒネ横流しで儲けたはずだろうから。
しかしながら、姫草ユリ子が稀代の悪女ならば、自分の身代わりの死体ぐらい用意するかもしれない。蛇の道はヘビである。そうしておけば、今後はまったく別人として生活することが出来るからだ。稀代の悪女にとって、これほど好都合なことはないだろう。
結局のところ、謎はますます深まるばかりである。。。
果たして真理はどこにあるのか?
「姫草ユリ子とはいったい何だったのか?」という問い掛けと共に観劇いただいたお客様に預けることにしよう。
平本たかゆき
新装インディペンデンスシアター1stで開催される火曜日のゲキジョウ参加決定! 【Lucy […]
4.過去の公演新装インディペンデンスシアター1stで開催される火曜日のゲキジョウ参加決定!
【Lucy Project公演「少女地獄・何んでも無い」(原作:夢野久作)】
Lucy Projectがお送りする令和最初のストレートプレイは、ドグラマグラでお馴染みの夢野久作「少女地獄・何んでも無い」。
探偵小説家でもある夢野久作が描く妖しくも悲しい耽美な世界をお楽しみください。
<あらすじ>昭和11年、東京のある病院にひとりの女が隆鼻術(今でいう美容整形)を受けにやって来た。
手術は見事に成功し、看護婦だと名乗るその女はそのまま病院で働くことになるのだが、その日から病院内では様々な事件が起こり始める……。
出演:
桜井みと
田村優介(わざおぎるど)
山下真央子
平本たかゆき
上田寛子(オープニングアクトのみ)
脚本・演出:平本たかゆき
場所:インディペンデントシアター1st(本年6月に移転しております。ご注意ください)
大阪市浪速区日本橋3-3-19
<GoogleMap>https://goo.gl/maps/k3cQtamVAnKuUHdKA
日時:2019年8月6日火曜日
<火曜日のゲキジョウ30×30>参加作品のため
「DOORプロデュース」との合同上演になります。
18時 開場
18時30分 Lucy Project公演「少女地獄 何んでも無い」
19時 開場兼休憩
19時10分 DOORプロデュース公演
19時40分 開場兼休憩
19時50分 Lucy Project公演「少女地獄 何んでも無い」
20時30分 DOORプロデュース公演
*18時15分よりオープニングアクトあり。
チケット:前売1,800円 当日2,000円(入替制、自由席)
チケットは、次の3パターンの中からお選びください。
A 18時開場 18時30分開演~
B 19時開場 19時10分開演~
C 19時40分開場 19時50分開演~
*連続したLucy Project公演「少女地獄 何んでも無い」とDOORプロデュース公演をご覧いただけます。
チケット申込み:次の専用サイトからお願いいたします。
*2019年8月4日18時現在、チケットは各回数枚程度のみございます。
(完売の際はご了承ください)
https://www.quartet-online.net/ticket/190806?m=0mebhgi
*完売必至公演です。ぜひ、お早目にお申し込みください。
<Lucy Project公式サイト>
https://www.lucyproject.net
LucyProjectが何度も公演を打った「座九条」後継劇場が6月8日土曜日にオープンする […]
4.過去の公演LucyProjectが何度も公演を打った「座九条」後継劇場が6月8日土曜日にオープンすることになりました。
場所は、大阪地下鉄(大阪メトロ)中央線・朝潮橋駅からすぐの八幡屋商店街の中。
その名もTheater Cafe 信天翁 -あほうどり-。
この記念すべき日のオープニングフェスティバルに、Lucy Projectは「ひとり芝居2本立て」で望みます。
出演は、平本たかゆきとLucy Project初出演の女優・MIWA。
どのような出し物になるかは当日のお楽しみ。
予約等々いりません。お時間あれば、ぜひお越しください。
◇Theater Cafe 信天翁 -あほうどり- Opening Festivalスケジュール
6/8.9の両日とも、みんなでわいわいにぎやかに、
14:00~15:00 オープニング街頭パフォーマンス
6. 8 Sat
15:00 インド舞踊 花の宮 茶谷祐三子
15:30 「Prototerra」 大竹 徹と田中康之による演奏
16:00 ひとり芝居二本立て Lucy Project - 平本たかゆき/ MIWA
16:30 スミレ座 Performance 荒木 菫/木村佐和子/山口幸子
17:00 車椅子の詩人 岸本康弘の果てしなき旅
林田 鉄/条あけみ/末永純子/岡林 綾/杉谷昌彦/杉谷昂律
17:45 KITAHAMA座「ぼんくらの時代」
作/玉置 稔 出演/松田 良.井戸たかし.村上善夫
18:15 Reading Dramaあみゅ-ず・とらいあんぐる
条あけみ/笠嶋千恵美/川口ゆうこ/柴垣啓介
18:45 ことだま.おとだま.たまふりの世界
饗演 舞ひ/角 正之 奏で/臼井洋志
※他に、飛入り出演 神原くみ子
6. 9 Sun
15:00 筑前琵琶 人間国宝奥村旭翠門下による
末永旭濤「一の谷」/新家旭桜「那須与一」
15:30 平和を歌うデュオ「スリーピース」
吉村浩之/福田展博
16:00 Butoh Performance 金亀伊織/鳴海姫子
16:30 月ゆめ LIVE 山本公成&ほしこ
17:00 インド舞踊 まゆりゆきこ
17:30 演歌の時間 浪花の演歌師 田浦高志
18:00 魑魅魍魎絵巻-マクベス綺譚
デカルコ・マリィ一統 岬 千鶴/田中康之/ 樋野展子
福田展博/ 木内健弘/石井与志子/ 八田麻住
高島明子/ あたしよしこ/ 鵜飼 泉/D.マリィ
鈴木寛史/小倉恒夫/ 山本 宗/ ボバンチ/ 小笠原彰夫
◇料金
両日とも1,000円(1ドリンク付、出入り自由)
◇場所
Theater Cafe 信天翁 -あほうどり-
〒552-0014 大阪府大阪市港区八幡屋1丁目10−13
朝潮橋駅3番、または4番出口をでて大通り沿いに西へ向かい、
ロイヤルホストを超えてさらに西へ進み八幡屋商店街へ。
八幡屋商店街のアーケードを入ってまっすぐ進むと徒歩約1分で左手に。
円形天井の少し手前になります。
<GoogleMap>
https://goo.gl/maps/thAVdVUgwuFLLbZC8
Lucy Projectの冠はつけていませんが、5月19日北新地のライブバー・ラスバブにお […]
4.過去の公演Lucy Projectの冠はつけていませんが、5月19日北新地のライブバー・ラスバブにおいてVOL.1を開催します(残念ながら、お席はもうほとんどありません)。
ラボの回数を重ね、いずれは大掛かりなフェスに展開してゆく予定です。今後の展開をご期待ください!
ラボは役者が舞台に立つ機会を増やし、研鑽の場になればと考えスタートいたしました。
秋開催予定のVOL.2出演者募集中です。出演希望の方はメッセージを頂ければと思います。
おかげさまを持ちまして、本日LucyProjectは旗揚げ5周年を迎えました。 即興牧場と […]
1.Informationおかげさまを持ちまして、本日LucyProjectは旗揚げ5周年を迎えました。
即興牧場としての旗揚げ以来、
とても長くて、それでいてとても短い5年間でした。
今後の活動にもご期待ください。
次回公演は8月です!
また、その他イベントも企画中です!
我々Lucy Projectは、基本的に小劇場演劇はしない。 まあ、小劇場的な要素が普通に […]
4.過去の公演 5.コラム
我々Lucy Projectは、基本的に小劇場演劇はしない。
まあ、小劇場的な要素が普通に舞台や映像作品に浸透している昨今、いまさら小劇場演劇とは何かといってもやるせないが、心情的表現や綿密なストーリー性を重視するというよりも、会話のリズムや間合い、舞台の奇抜さ、大胆な動き、ストーリー展開の意外性で観客を魅了しようとするスタイルといっていいだろう。
しかし、私は今回、その小劇場演劇の原点ともいうべきつかこうへいの「熱海殺人事件」を上演した。そのわけは、「熱海殺人事件」の戯曲をはじめて読んだとき、そのベースに流れる人間の悲しみを感じ取ったからである。
人間の世界にはつねに強者と弱者がおり、強者は自分の地位があびやかされることを恐れ、弱者は強者に嫉妬心を抱いている。そして、人は誤解と錯覚の中で交わりすれ違ってゆく。表面上はギャグ満載の破壊的な作品に見えるが、その底流にはしっかりとリアリズムが生きている。
したがって我々が上演した「熱海殺人事件」は、戯曲の<飾り>部分をそぎ落とす作業でもあった。といっても、熱海は熱海である。白鳥の湖、花束たたきは盛大にやらなければならない。そのあたりは大いに楽しんでやらせていただいた。
さて、「熱海殺人事件」を上演するにあたりもうひとつ考えたことがある。それは、この昭和50年代の作品を、今まさに終わりを告げようとしている平成を超えた次の時代に伝えたいということである。そのためには、次の時代の中で、この物語がどのように展開するかを表現することにした。
では、次の時代とはどういう世界かというと、おそらく「ダイバーシティ」がひろがった世界であるはずである。ダイバーシティとは「多様性」のことで、もともとは労働市場において個人が持つ違い(性別、人種、国籍、宗教、年齢、学歴、職歴など)を受け入れてそれを活用することを指しているのだが、いずれはこの考え方がひとつのイデオロギーとなりさらに広がりを持ってゆくだろう。ある意味、我々が目指すべき理想的な社会である。
女として生まれながら男として生きる熊田はその象徴的な存在であり、バックダンサーズが、手話を使った振り付けをしているのもそのためである。つまり、今回の舞台設定は現代としているのだが、実はもっと先の近未来を暗示したものだったのだ。
我々が描いたのは、そんな時代でも起きてしまう「悲劇」なのである。
微力ではあるが、「熱海殺人事件」という作品を次の時代に送る一助となったことを自負しながら今回は筆をおきたいと思う。
豪雨と地震の影響の残るなか、ご来場いただいた皆様には感謝、感謝である。
平本たかゆき
相川結(23)がサンミュージックから独立してはや3年以上が過ぎた。 あしなが育英会、サトウ […]
1.Information 4.過去の公演相川結(23)がサンミュージックから独立してはや3年以上が過ぎた。
あしなが育英会、サトウのご飯などのTVCMで茶の間の話題をさらった若き女優は、現在、地元の関西でフリーとして活動している。
いま相川結は、なにを見つめ、どこへ進もうとしているのか?
夏の足音が聞こえ始めた昼下がり、彼女に遠慮なく聞いてみることにした。
—相川さんの最初の印象は、あしなが育英会のTVCMだったんですが、あれは何歳のころだったんですか?
相川 結 15歳で高校1年生の春でした。
—サンミュージックに所属してすぐの頃ですか?
相川 結 サンミュージックに所属したのが中学2年生のときだったので、そこから1年半後ぐらいでした。
ちなみに、初めてのお仕事は、所属して半年くらい経った頃、「おみやさん」というドラマでした。
—あしなが育英会のTVCMは放送回数が多かったですね。それから駅ポスターも。ずらりと一列同じポスターが並んでる駅もありましたね。このCMで一気に自分の環境が変わった感じがしましたか?
相川 結 ちょうどこのお仕事から、急に忙しくなったのを覚えています。環境の変化には気づきませんでしたが、とにかく仕事のことばかり考えていたような気がします。
—このお仕事で話題になったのをきっかけに、イメージDVD発売、ドラマ出演という流れですか?
相川 結 いえ、まだその頃は関西の進学校に通っていたので、思うように仕事ができず、短い日数で終わるスチールやCMのお仕事がメインでした。
これは初めて言うのですが、高校2年の夏に学校を辞めたんです。今やれる仕事をどうしてもやりたくて。そこから、ドラマや映画や舞台と、長期で入るお芝居のお仕事が増えました。
—そうだったんですね! それは知りませんでした。
相川 結 でも、私ずっとバレエもやってて、ちょうど学校を辞めたあたりから先生の助手としても働き始めました。長期で東京へ行ったときも、週に1回は神戸に帰って助手やお稽古をしていました。東京にいても、時間を見つけたら、オープンクラスのレッスンを受けに行ったり……。この頃は本当に大変でした。学校を辞めても2足のわらじを履いているような、毎日が戦いみたいな感じでした(笑)
—それは大変でしたね。バレエというか、ダンスとなれば「サトウの切り餅」のTVCMのダンスを思い出すのですが、あれはユニークでしたね。撮影現場はどんな雰囲気だったんですか?
相川 結 前日にスタジオに入って、3人で念入りに練習しました。振り付けしてくださったのも、有名な方だったと思います。朝から晩までひたすら踊り続けていたのを覚えています。
ダンスに関しては途中で止めたりせず、通しで撮影だったので誰かがズレたりすると何度もやり直し……。前日に練習してましたが、なかなかピタッと合わせるのは難しかったです。
—完成CMは練習の成果が出てましたね! あのCMはこれからも”おもしろCM”みたいな形で語り継がれるだろうと思いますよ。
相川 結 ありがとうございます。
—それから、サトウ食品つながりで「サトウのごはん」のTVCMに繋がるのですか?
相川 結 はい!切り餅の後、1年後くらいにご飯のCMを撮影しました。
—「サトウのごはん」のTVCMは打って変わってカッコよかったですね! 撮影はどんな感じでしたか?
相川 結 共演者の方が、私以外全員、外国の方だったのでいろんな言語が飛び交っていました。通訳さんが、監督の指示をみんなに伝えるのに苦労されていました。
私自身は監督からいろんな指示をいただき、いろんなパターンで撮影しました。楽しい感じ、意味深な感じ、怖い感じ、、結局どのカットが使われたのかよくわかってません(笑)
—サンミュージック時代、TVCM以外にもたくさん仕事をされてきましたが、振り返ってみて一番印象に残っているのはどんなお仕事でしたか?
相川 結 クラムボンさんのMVのお仕事です。大好きな椎名林檎さんのMVも担当されている監督さんでめちゃくちゃテンションあがりました。当日、現場に行ったら曲が流れてて「はい、踊ってみて」って言われて(笑)。うそー!って思いながらも、好き勝手に踊れたのは本当に楽しかったです。
今だにいろんな方に、クラムボンのMVで知りました。と言っていただくことも多く、あの作品に携われたことをとても感謝しています。
—確かに楽しそうなMVでしたね。まるで相川さんのPVのような笑。
相川 結 ありがとうございます!めちゃくちゃ楽しかったです!
—さて、それから、20歳でサンミュージックから独立されフリーになられましたが、なにがあったんですか?
相川 結 はい。バレエに専念するために事務所を辞めました。その頃は、バイトをしながらバレエの先生をしたり、お稽古をしたりしていました。
—フリーになられてからはどんな活動を?
相川 結 サロンモデルから初めて、撮影会モデル。その辺りでいろんな方が、私を見つけてくださって舞台やCM、イベントのお仕事に呼んでいただけるようになりました。
—最近もTVCMに出演されてましたよね?
相川 結 はい! 京都中央信用金庫のCMです。
—なにかモデル撮影会も主宰されているとか?
相川 結 はい! 2年前に「ゆうにゃん企画撮影会」という名前でスタートして、1年前に「リコルヌ撮影会」という名前で再出発しました。
—リコルヌってどういう意味ですか?
相川 結 リコルヌってフランス語でユニコーンて意味なんです。ユニークでポップコーンのようにはじける女の子達の集まり。という意味を込めてユニコーン。でもユニコーン撮影会はすでにあったので、フランス語でリコルヌにしました。これも所属してる女の子たちみんなで考えて付けた名前なんですよ。
リコルヌ撮影会
—これからの活動予定はどうなってますか?
相川 結 リコルヌ撮影会自体は月に1回開催しています。
それから、今度7月に舞台に出ます。場所は大阪で、日程は7日~8日です。つかこうへいさんの「熱海殺人事件」という作品です。とてもやりがいのある役柄なので、すごく楽しいです。
(公演情報 https://www.lucyproject.net/archives/689)
—どんな役柄ですか?
相川 結 恋人に殺されてしまう山口アイ子という女の子の役です。物語のキーとなる重要な役柄です。
—それは楽しみですね。舞台の成功をお祈りしています。長時間ありがとうございました。
相川 結 ありがとうございました!!
Lmaga.jpにてニュース記事が掲載されました。こちらもご覧ください。
「関西のマルチ女優、つか舞台に初挑戦」
https://www.lmaga.jp/news/2018/06/42813/
◇◇Lucy Project公演『熱海殺人事件』◇◇ 作:つかこうへい 演出:平本たかゆき […]
4.過去の公演◇◇Lucy Project公演『熱海殺人事件』◇◇
作:つかこうへい
演出:平本たかゆき
◇STORY
10年前、熱海の海岸で若い女・山口アイ子が絞殺された。
迷宮入りするかと思われた事件は、急転直下、容疑者・大山金太郎が逮捕される。
容疑を否認する大山金太郎に、警視庁の敏腕部長刑事・木村伝兵衛が切り込む。
捜査には木村伝兵衛の片腕・片桐ハナ子と、富山県警から警視庁に栄転してきた熊田留吉が加わり、さらに被害者アイ子は幽霊となって現れ、物語は思わぬ方向へ展開してゆく。
◇CAST
木村伝兵衛 部長刑事・・・平本たかゆき
片桐ハナ子・・・上田寛子
熊田留吉・・・山下真央子
容疑者・大山金太郎・・・大背戸陽介
被害者・山口アイ子・・・相川結
◇STAFF
舞台監督・・・酒井周太 (TSC productions)
照明・・・水野カオリ
制作・・・ペガサスキタノ
音響<プラン>平本たかゆき
<オペレーション>酒井周太
◇公演日程
2018年7月7日 土曜日 12時30分/16時/19時30分
2018年7月8日 日曜日 13時/16時30分
*開場は開演開始の30分前
◇公演会場
船場サザンシアター
大阪市中央区南船場2-4-19
ダイワビル16号館 地下1階
*北側ビル正面玄関左の専用階段より入館
<GoogleMap>
https://goo.gl/maps/YysGYzVH7qv
・地下鉄・長堀駅2B出口より徒歩2分
・地下鉄・心斎橋駅より徒歩10分
・クリスタ長堀北3号出口より徒歩2分
◇観劇料金
前売・当日共 2,500円(当日清算・自由席・入替制)
◇チケット申込 こちらのページよりどうぞ。
◇チケット申込 こちらのページよりどうぞ。
Lucy Projectもなんどか公演を行った座九条が、残念ながら2018年3月をもって閉 […]
4.過去の公演Lucy Projectもなんどか公演を行った座九条が、残念ながら2018年3月をもって閉館となりました。
もう座九条で公演することはないだろうと思っていましたが、ラストの機会が訪れました。
その最終日に開催される「さよなら!座九条 カウントダウンイベント」にLucyProjectも参加。
一度限りの上演となるオリジナルストーリー。冷めた関係の夫婦に訪れた停電の夜の物語です。
入場料は1,000円ポッキリ。
しかも、当日はLucyProject以外にも、座九条ゆかりのパフォーマンスが色々見られて出入り自由。
お得な座九条最後の日をお楽しみください。
大阪を代表する小劇場のひとつ、インデペンデントシアター1stで定期的に開催されている「火曜 […]
1.Information 4.過去の公演大阪を代表する小劇場のひとつ、インデペンデントシアター1stで定期的に開催されている「火曜日のゲキジョウ30×30」。
この企画は、平日の夜にも演劇を見る人を増やそう!という趣旨で開かれている。
今年、3年度目を迎えるこの火曜日のゲキジョウにLucy Projectが登場。
「シリアスコメディ」という旗を掲げて、準古典・岸田國士作品に臨んだ。
公演を終えた今、脚本・演出・出演を務めた平本たかゆき氏は何を思うか、率直に聞いてみた。
(太字は平本たかゆき氏)
-お疲れさまでした。
ありがとうございます。
ーさて、初の火曜日のゲキジョウ30×30に初参加でしたがいかがでしたか?
その前に、あなた、今回劇場に見に来てないですよね?
ーえっ、あぁ、いやいや・・・。その日の夜は色々とありまして、、、
劇場に見に来ないで何を聞くつもりですか?
ービデオでばっちり拝見しましたので・・・(汗
まあ、いいですけど・・・(笑)。
ともかく平日の夜に数千円という価格で30分の短編のお芝居を2本見ませんか? という試みは大変面白いと思います。
一般の社会人なら仕事を終えて映画とかなら行きますよね。そんな感覚で気軽にお芝居を見るという文化がもっと根付いてくれたらと思います。
ー長い間の課題のように思いますが、小さな劇場での演劇は映画のように身近な存在になり得るでしょうか?
そこは大きなハードルですね。自戒を込めてひとつの解決方法を言えば、演劇のクオリティの底上げ、レベルアップが必要ですね。正直、「えらいものを見てしまった。。。」という作品が演劇界に存在することは認めなくてはいけません。もし、気軽に劇場に飛び込んだ人がそんなお芝居にあたってしまうと、もう二度と足を運びませんよね。
ー「えらいもの」を見てしまうことを回避する手立てはないものでしょうかね?
それは、その日の運次第ですね(笑)。真面目に答えると、おそらく、演劇を正確な知識と見識を加えた第三者の目でちゃんと評価、論評をするシステムがないことも影響しているでしょう。地道に論評活動している人もいるようですが、自分と仲がいい劇団や自分が好きな劇団は手放しで絶賛している記事が目につきます。それではまったく話になりません。これじゃあ、論評している人を論評する必要が出てきます(笑)。
ーさて、今回「シリアスコメディ」と銘打った作品の第1作となりましたが、改めてシリアスコメディとはなにかご説明頂けますか?
人間の営みって真剣であればあるほど、遠くから見るとなんだかおかしいものですよね。チャップリンも言ってますが、『人生は近くで見ると悲劇。だが、それを遠くから見れば喜劇である』なんです。そこを表現したいと考えて「シリアスコメディ」の旗を揚げました。だから、コメディと名はついてますが、お芝居の中に基本的に笑わそうという仕掛けはありません。少々あったりはしますが(笑)、「人間のドラマとしてじっくり見て貰っても大丈夫ですが、なんだかおかしければクスクスっと笑ってください」というスタンスのお芝居です。
ーそんな場面、通常の生活の中でも時々目にしますね。
そうですね。身近なところにもよくありますね。たとえば、屋外に設置された喫煙スペースでタバコをふかす人々は、本人達は他に吸える場所がなくて必死なのかも知れないけれど、暑くても寒くても、同じような人達が肩寄せ合ってタバコを吹かしている姿は滑稽以外何ものでもないでしょう。また、夜のプラットフォームで喧嘩をしている恋人達などは、デートの最後に揉めるくらいだから、本人達にとっては深刻なんでしょうけれど、全然関係のない乗客から見れば単なる冷笑の対象です。だから、シリアスコメディに登場する人達は、みな真剣であることが特徴になりますね。
ーそういう意味では、今回の登場人物はみな深刻ですね。
ひとりは病死した恋人の後を追いかけようとする男、もうひとりは恋人のために自らをこの世から消そうとする男。ふたりが偶然にも踏切わきで出会う。そこまできっちり心を固めている男二人が、やはりいざとなると自分の身がかわいい。なんだかんだ言って先伸ばばししようとする。頭では判っていても体は動かないみたいなところが非常に人間らしい。これはもう、いまの地上波TVでは出来ないような設定ですね。いささかブラックではありますが、これはある意味喜劇なんです。さすが岸田國士は人間の本質をよくわかってますね。
ー今回の作品には、岸田國士の原作には登場しない警備員が出てきましたがこの意味は?
いや、原作にも出てくるんですよ。足音だけですが(笑)。その足音を実体化したものが今回の警備員です。警備員は男二人にとって邪魔な存在であると同時に救いの存在でもある。そのあたりの3人の男の掛け合いが見たくて登場させました。
ーそして警備員が最後に重要な意味を持つ。
そうですね、あれはファンタジーですね。
ー結局、警備員は最後どうなったのでしょうか?
うーん、それはご覧いただいた皆様のご想像にお任せしたいと思います。ちょうど夜空がきれいな秋ですから、色々イメージしていただければと(笑)。
ーさて、最後になりましたが、今回の出演者は「即興牧場」のメンバーでしたね。
久々の共演でした。即興劇をするために集まったメンバーなので、台本芝居をすることになるとは思ってませんでしたが楽しかったです。これからも機会があれば共演してゆきたいですね。
(インタビュー・文)すみれ蓮
*舞台写真はビデオ動画から取りました。不鮮明ですが、ご了承ください。